新標準日本語高級:第九課 自然災害
會話
安否を気遣う
上海。森家。ある自の早朝、中國の青海省でマグニチュード5の地震が起きる。緑が家族を送り出して朝食の片づけをしていると。日本にいる母親から電話がかかってくる。
緑の母:ねえ、中國で、地震があったって。大丈夫?
緑:ああ、朝の。うちのほうは大丈夫だよ。健太郎も子供たちもいつもどおり出かけたし。
緑の母:そうなの。よかった一。テレビで見たらマグニチュード5っていうでしょう。お父さんと心配してたの。
緑:(テレビに目をやって)こっちのニュースでもやってる。大きい土砂崩れがあったみたい。あんまり被害が大きくならないといいけど…。
緑の母:津波は大丈夫なの?上海は海が近いんでしょう?
緑:まあねえ。でも、青海省は上海からすごく離れてるし、內陸なの。津波は大丈夫よ。
緑の母:そうなの?ならいいけど…。こっちは地震といったら津波だから。この間もチリの地震で、津波警報が出て、大騒ぎだったの。
緑:えっ、そうだったの。それっていつの話?
緑の母:先週末よ。日曜日。
緑:えー、全然知らなかった。
緑の母:お母さん、その日友達に會いに鎌倉に出かけてたの。そしたら、津波警報で何時間も電車が止まっちゃって。大變だったのよ。
緑:被害はどうだったの?
緑の母:うん。結局予想よりも波が低かったみたいよ。
緑:よかったじゃない。
緑の母:上海は地震が少ないっていうけど、徹平と瑛士には、いざという時のこと、ちゃんと教えておくのよ。
緑:分かってる。
緑の母:じゃあ、もう切るわね。健太郎さんによろしく。
緑:うん。電話ありがとう。じゃあね。
新出語彙1
あんぴ(安否) [名] 安危,平安與否
きづかう(気遣う) [動1他] 擔心,惦念,牽掛
せいかいしょう(青海省) [專] 青海省
マグニチュード [名] 里氏,震級
どしゃくずれ(土砂崩れ) [名] 塌陷,塌方
ないりく(內陸) [名] 內陸
チリ [專] 智利
けいほう(警報) [名] 警報
おおさわぎ(大騒ぎ) [名] 大混亂,大吵大鬧
かまくら(鎌倉) [專] 鐮倉
なみ(波) [名] 波、波浪
いざ [副] 一旦
めをやる(目をやる)看過去
いざというとき(いざという時)緊急的時候,緊急時刻
課文
地震と津波
2011年3月11日、日本は未曾有の大地震に見舞われた。
東北地方の三陸沖の海底を震源とするM(マグニチュード)9という日本國內観測史上最大規模の地震が発生し、それに連動して、周辺の海底でM7以上の大きな2つの地震が発生した。震源域(地盤の巖石が破壊された範囲)は、東北地方の巖手県沖から関東地方の茨城県沖までの、長さ500km、幅200kmの広範囲にわたり、震源域では余震が多発した。大地震と、それに伴って発生した巨大津波は、東日本の沿岸部を中心に壊滅的な被害をもたらしたのみならず、原子力発電所の事故を誘発するなどし、世界に大きな衝撃を與えた。
この「東日本大震災」による死者行方(ゆくえ)不明者は、地震発生後6か月の時點で20,000人近くに達したが、その被害の多くは津波によるものだと考えられている。
津波は、そのほとんどが海底で大きな地震が起きた時に発生する。地震により海底地盤が破壊され、大規模な地殻變動が起こる。それに伴い、海水が押し上げられて上下動し、海面の水位の變動が周囲に拡大していき、津波となる。
下の図のように、一般的な波(波浪)は、波長が數m~數百mだが、津波は、波長が數km~數百kmと長く、海底から海面までの水がまるごと移動するため、巨大な塊となって沿岸に押し寄せる。しかも、勢いが衰えず、連続して押し寄せ、陸上の家屋などを破壊しながら內陸まで一気に駆け上がる。また津波が引く時も、とても強い力で引き続けるため、破壊した家屋などを海中に引ぎ込んでしまう。こうして津波が去った後は、町や村は原形をとどめないほどに風景が變わってしまう。
島國である日本は、昔から、地震と津波の被害を受けてきた。特に、東北地方では、數十年から百年ごとに大きな地震が発生し、そのたびに、沿岸地域は津波に襲われ、多くの犠牲者が出ている。1896年に発生した「明治三陸地震」による津波は、內陸に到達した時の海水面からの高さは最大38.2mに及び、22,000人もの犠牲者を出した。また、10世紀以上さかのぼった869年には「貞観地震」と呼ばれる震災が起き、內陸の奧深くまで津波が達して大きな被害をもたらしていたことが、古い文獻に記されている。今回の「東日本大震災」を引き起こした地震は、その震源域が「貞観地震」と類似する點も指摘されており、1,000年に1度の大地震だったのではないかとも考えられている。
過去の教訓から、沿岸部の地域では、高い堤防を築いたり、住民の避難訓練を重ねたりするなど、さまざまな対策を講じてきた。「東日本大震災」でも、地震発生直後に、津波警報が発令され、いち早く高臺に避難した人々は九死に一生を得ることができた。しかし、津波は、高さ10mもある堤防を軽々と乗り越えて川を遡上し、次々と家や車や船を飲み込み、町を破壊していった。海水面からの高さは、最大40.5mにも達していたという。この光景を目の當たりにしただれもが、予測をはるかに超える規模の巨大津波で、あったことを実感したはずだ。
繰り返し津波による被害を受けてきたにも関わらず、この地域の人々は沿岸部で生活を営んできた。それは、津波の恐ろしさを承知しながらも、海の恵みによって生計を立てることを選んだからなのかもしれない。そして、いつの時でも、それが復興のエネルギーとなってきたのではないだろうか。「東日本大震災」の被害は想像を絶するほど甚大であり、実態を把握するだけでも長い時聞がかかるだろう。しかし、これまでもそうしてきたように、被災地は必ず復興するに違いない。
地震はいつどこで起こるか分からない。中國では、2008年5月12日に、M8の「四川大地震」が発生し、多くの住宅が倒壊したり、山崩れが起きたりするなど、死者·行方不明者は、およそ90,000人に上ったといわれている。そして、2010年4月14日、中國では青海省南部が地震に見舞われ、再び大きな被害と多くの犠牲者が出た。內陸部と沿岸部では地震による被害は異なる。しかし、言えることは、地震や津波は、一瞬にして數多くの人命と生活基盤のすべてを奪ってしまうということだ。
「天災は忘れたころにやってくる」という言葉がある。天災ばかりは防ぎようがない。わたしたちができることは、いざという時にどう行動すべきかなどについて、普段から備えておくことぐらいのものだ。「備えあれば憂いなし」という言葉もあるように。
地震に対する備え
地震が起こった時の行動を身に付けておく。
△室內にいる時に地震が起きたら、丈夫な機やテーブルなどの下に潛り、それらの腳をしっかりと握る。
△屋外にいる時に地震が起きたら、ブロック塀や石塀電柱や自動販売機など、倒れる危険性のあるものから離れる。
△海岸地域では、地震が起きたら津波の危険があるので、車を使わずになるべく高い所へすぐに避難する。
△がれきやガラスの破片などが散亂しているので、裸足で歩かない。
常に家に、飲料水や食料、薬、ラジオ、防寒具なと避難生活に必要なものを用意しておく。
新出語彙2
みぞう(未曾有) [名] 以來有過,未曾有
みまう(見舞う) [動1他] 遭受;探望
しんげんいき(震源域) [名] 震源區
じばん(地盤) [名] 地売,地基;地盤
がんせき(巖石) [名] 巖石
いわて(巖手) [專] 巖手
かんとう(関東) [專] 關東
いばらき(茨城) [專] 茨城
はば(幅) [名] 寬
こうはんい(広範囲) [名] 范圍廣大
よしん(余震) [名] 余震
たはつする(多発~ ) [名·サ變自] 頻度
ひがしにほん(東日本) [名] 東日本
かいめつてき(壊滅的) [形2] 毀滅的
げんしりょく(原子力) [名] 原子能,核能
はつでんしょ(発電所) [名] 發電站
ゆうはつする(誘発~ ) [名·サ變他] 誘發
ゆくえ(行方) [名] 去向,下落,行蹤
たっする(達~ ) [サ變自] 達、達到
ちかく(地殻) [名] 地売
へんどう(變動) [名·サ變自] 變動,變化,波動
おしあげる(押し上げる) [動2他] 推上去,頂上去
じょうげどうする(上下動~ ) [名·サ變自] 上下運動
すいい(水位) [名] 水位
いっぱんてき(一般的) [形2] 一般的
はろう(波浪) [名] 波浪
はちょう(波長) [名] 波長
まるごと [副] 整體
いきおい(勢い) [名] 勢力,勢頭
りくじょう(陸上) [名] 陸地上
かけあがる(駆け上がる) [動1自] 沖上,跑上
かいちゅう(海中) [名] 海中,海里
ひきこむ(引き込む) [動1他] 投進來,搜入
げんけい(原形) [名] 原形,原貌
とどめる [動2他] 存留,保留,遺留
めいじさんりくじしん(明治三陸地震) [專] 明治三陸地震
かいすいめん(海水面) [名] 海平面
じょうがんじしん(貞観地震) [專] 貞觀地震
しんさい(震災) [名] 地震災害
おくふかい(奧深い) [形1」深、深邃;深遠
ぶんけん(文獻) [名] 文獻
しるす(記す) [動1他] 記載
ひきおこす(引き起こす)[動1他] 引起
るいじする(類似~) [名·サ變自] 相似,類似
きょうくん(教訓) [名] 教訓
ていぼう(堤防) [名] 堤
はつれいする(発令~) [名·サ變他] 發布命令
いちはゃく(いち早く) [副] 很快地,迅速地
かるかると(軽々と)[副] 輕松地,輕易地
そじょうする(遡上~ ) [名·サ變自他] 溯流而上
のみこむ(飲み込む) [動1他] 吞下,咽下;理解、領會
いとなむ(営む) [動1他] 營(生),辦(事業);經營
めぐみ(恵み) [名] 恩澤
せいけい(生計) [名] 生計
ぜっする(絶~) [サ變自他] 超絕
じったい(実態) [名] 實際狀況
はあくする(把握~) [名·サ變他] 掌握
シセン(四川) [專] 四川
じゅうたく(住宅) [名] 住宅
とうかいする(倒壊~) [名·サ變自] 倒塌
やまくずれ(山崩れ) [名] 山體崩塌
じんめい(人命) [名] 人命
きばん(基盤) [名] 基礎
うばう(奪う) [動1他] 奪去、失去;搶奪
てんさい(天災) [名] 天災
そなえ(備え) [名] 準確、預備
うれい(憂い) [名] 憂愁、痛苦、苦悶
しつない(室內) [名] 室內、屋里
ブロックべい(~塀) [名] 磚墻
いしべい(石塀) [名] 石墻
でんちゅう(電柱) [名] 電線桿
なるべく [副] 盡量
がれき [名] 瓦礫
はへん(破片) [名] 碎片
いんりょうすい(飲料水) [名] 飲用水
ぼうかんぐ(防寒具) [名] 御寒用品
げんけいをとどめない(原形をとどめない) 沒有留下原貌的痕跡
きゅうしにいっしょうをえる(九死に一生を得る) 身處絕境而奇跡般地脫險
めのあたりにする(目の當たりにする) 目睹
せいかつをいとなむ(生活を営む) 維持生活
せいけいをたてる(生計を立てる) 謀生
そうぞうをぜっする(想像を絶する) 超出想像
てんさいはわすれたころにやってくる
(天災は忘れたころにやってくる) 天災總是在人們淡忘時再次發生
そなえあればうれいなし(備えあれば憂いなし) 有備無患
解説1
1.課文特點 [說明文]
本課是一篇說明文(高級第1課)。
——2011年3月11日、日本は未曾有の2大地震に見舞われた。
2.大地震に見舞われる
“見舞う”除了“病人を見舞う(探望病人)這種用法以外,還有“パンチを見舞う(遭受拳擊)”這樣的用法,意思是“使對方遭受到不良影響”。“地震に見舞われる”屬于后一種用法。
△50年ぶりの豪雨に見舞われて、多くの被害が出た。
(遭受50年一遇的暴雨,造成了大量災害。)
△今年は日照不足に見舞われたため、作物の成長が心配されている。
(由于今年受到日照不足的影響,人們都很擔心莊稼的生長情況。)
——この「東日本大震災」による死者·行方不明者は、地震発生後6か月の時點で20,000人近くに達したが、その被害の多くは津波によるものだと考えられている。
——中國では、2008年5月12日に、M8の「四川大地震」が発生し、…死者·行方不明者は、およそ90,000人に上ったといわれている。
3.行方
“行方”讀作“ゆくえ”,意思相當于“去向”“行蹤”,主要用于書面語。“行方不明者(ゆくえふめいしゃ)”指“失去消息、不知道是否平安的人”。此外,“行き來(來去、來往)”既讀作“いきき”也讀作“ゆきき”。“いく”和“ゆく”的意思都相當于“去”,但是“いく”傾向于口語,而“ゆく”傾向于書面語。て形“行って”和た形“行った”分別讀作“いって”“いった”,而不讀作“ゆって”“ゆった”。
△警察は犯人の行方を必死で探している。
(警察正在拼命查找犯人的下落。)
△駅前の商店街は、人の行き來が多い。
(車站前的商業街人來人往。)
4.~に達する/~に上る [數值表達方式]
“~に達する”和“~に上る”都是說明數值的表達方式,表示說話人對該數值的評價,“~”部分使用表示數值或數量的詞。“~に達する”的意思是“該數值或數量達到了一定的地步或級別”,“~に上る”的意思是“作為結果該數量是一個較大的數值”。
在提示數值X時,有如下一些表達方式可以表示說話人對該數值的評價。
△行方不明者は約20,000人に上ったといわれている。
(據說失蹤人員己上升到大約2萬人。)
△この國の失業率は3%にすぎない。
(這小國家的失業率不過才3%。)
“20,000人に上った”表示把2萬人作作為一個較大的數值來看待;“3%にすぎない”表示把3%作為一個較小的數值來看待。
——地震により海底地盤が破壊され、大規模な地殻變動が起こる。それに伴い、海水が押し上げられて上下動し、海面の水位の變動が周囲に拡大していき、津波となる。
5.~となる
與“~になる”(初級第18課)相同,“名詞+となる”表示狀態友生了改變。比較而言,“~となる”更接近書面語。需要注意的是,“となる”不能前接二類形容詞。
△卵から孵化したオタマジャクシは、成長して、やがてカエルとなる。
(從卵中孵化出來的蝌蚪經過發育成長,最后成為青蛙。)
△このコースの3kmまではゆるやかな上りが続くが、その後はゴールまで下りとなる。
(這條線路直到3千米以前都是連連續緩慢的上坡路,但是之后直到終點是下坡路。)
——海底から海面までの水がまるごと移動するため、巨大な塊となって沿岸に押し寄せる。
6.まるごと
“まるごと”意思是“不做分割或部分刪除,全部照原樣”。
△ニンニクをまるごと揚げる。
(油炸整蒜。)
△大きな月餅を切らずにまるごと食べてみたい。
(想嘗試把大大的月餅不切開整個兒吃下去。)
7.押し寄せる
“動詞ます形去掉‘ます’+寄せる”表示動作集中于某一點。“寄せる”前接大幅度動作的動詞,除了“押し寄せる”外,還有“打ち寄せる(沖過來,迫近)”“引き寄せる(拉近,吸引)”“手繰り寄せる(拉上來,倒上來)”。“水が押し寄せる”的意思是水像推擠似地壓迫過來。
△浜辺で漁師たちが、綱を引いて船を手繰り寄せている。
(漁民們在海邊正拽著纜繩把船拉過。)
△海岸に打ち寄せられた流木を使って家具を作る
(使用被沖上海岸的漂流木材制作家具。)
——しかも、勢いが衰えず、連続して押し寄せ、陸上の家屋などを破壊しながら內陸まで一気に駆け上がる。
8.~ず [書面語]
“~ず”是書面語,意思與“~ないで”(初級第29課)相同,使用“動詞ない形去掉‘ない’+ず”的形式。サ變動詞在后續“ず”時“する”變成“せず”的形式,直接接在詞干后面。“~ず”是古代日語的否定形式,現在只用于句子中間,不能用于句尾。有時還使用“~ずに”的形式(初級第39課)。
△昨日から何も食べず寢てばかりいる。
(從昨天開始什么都不吃,一直在睡。)
△全く勉強せずに試験を受けるなんてどうかしている。
(完全沒學習就去參加考試,真是腦子進水了。)
9.駆け上がる
“駆け上がる”由“駆ける+上がる”構成,意思是“跑著向上方移動”。由于通常是意志性動作,所以動作者為人或動物等。課文中是比喻的用法,動作者為無生命的海水。把無生命的物體作為動作者的表達方式還有“風がささやく(風兒輕聲細語)”等。
△心地よい風がささやくように森を吹き抜けていった。
(和煦的風兒輕聲細語般地吹過森林。)
△空で星がまたたいている。
(星星在夜空中眨著眼晴。)
——町や村は原形をとどめないほどに風景が變わってしまう。
10.原形をとどめない
“とどめる”有兩個意思:①表示“使運動著的動西停下來”;②表示“在后面留下痕跡”。課文中是②的用法。“原形をとどめない”的意思是“沒有留下原貌的痕跡”,表示發生了劇烈變化以至于辨認不出原貌。
△すてきな骨董品があったので、つい足をとどめて見入ってしまった。(①)
(由于有一件非常漂亮的古董,我不由得駐足凝視。)
△埼玉県にある川越は、江戸時代の名殘をとどめている町である。(②)
(位于埼玉縣的川越是一個保留有江戸時代風貌的城鎮。)
解説2
——內陸に到達した時の海水面からの高さは最大38.2mに及び、22,000人もの犠牲者を出した。
11.最大38.2m
日語中有像“高さは最大38.2m(最高達38.2米)”這樣,在數值之前加上表示規模、高度、距離及時間的詞語以表示程度規模的表達方式,如“最大”、“最小”、“最高”、“最低”、“最長”、“最短”、“平均”等等。有時還會加上助詞“で”,成為“最大で38.2m”“最長で20時間”“平均で75點”這樣的形式。
△新しく建てた家のローンを返済するには最低30年かかる。
(新蓋的房子,要還銀行的按揭最低也的要30年。)
△「和諧號」は、北京と上海を、最短4時間48分で結ぶ。
(“和諧號”高鐵從北京到上海最快只要4小時48分鐘)
△今年の賃上げは平均7,000円だった。
(今年的加薪平均每人每月7000日元)
——地震発生直後に、津波警報が発令され、いち早く高臺に避難した人々は九死に一生を得ることができた。
12.いち早く
“いち早く”是“率先”“立刻”“先人一步”的意思。
△この會社は、日本の企業の中でいち早く年俸制を取り入れた會社だ。
(這家公司是日本的企業中最早實行年薪制的公司。)
△事件が起こると、その刑事は、いつでもいち早く現場に駆けつける。
(這位刑警總是最早趕到案發現場。)
13.九死に一生を得る
“九死に一生を得る”表示“身處絕境而奇跡般地脫險”的意思,與漢語“九死一生”相比,更側重于強調“最終生還”。另外,“九死に一生”不可以單獨使用。
△先月、息子は、登山に行き、道を間違えて遭難した。しかし、2日後に無事救出され、九死に一生を得た。
(上個月我兒子去登山,因為迷路而遭遇危險。但兩天后獲救,撿了一條命。)
相似的表達方式還有“一命を取り留める(保住了一條命)”,用于因事故或疾病而有生命危險的人經過手術或治療生命得到挽救。
△その日、彼女は交通事故に遭って重傷を負ったが、幸い一命は取り留めた。
(那天,她遭遇交通事故身受重傷,幸運的是保住了一條命。)
——この光景を目の當たりにしただれもが、予測をはるかに超える規模の巨大津波であったことを実感したはずだ。
——「東日本大震災」の被害は想像を絶するほど甚大であり、実態を把握するだけでも長い時聞がかかるだろう。
14.目の當たりにする
“目の當たり”意思是“眼前”“目前”。“目の當たりに”的形式表示“某種事態發生在眼前”。以“目の當たりにする”的形式使用的較多,表示“直接看到”。多用于人們較少能看到的災難或事故情況。
△娘は、交通事故を目の當たりにして、しばらくショックで寢込んでしまった。
(我女兒親眼目賭了交通事故,由于心理受到刺激而病倒了。)
△ライオンがシマウマを捕まえて食べる様子を目の當たりにして、改めて自然界の厳しさを実感した。
(親眼見到了獅子捕獵并吃掉斑馬的一幕,真切地體會到自然界的殘酷。)
15.“予測を超える”“想像を絶する”
“超える”是“超過某項基準或數值”的意思。它的前面除了可以是具體的數字之外,還可以是“予測”“限界(極限)”等。
△いつになったら避難命令は解除されるのか。住民の不満はもう限界を超えている。
(避難命令不知何時オ能解除,居民們的不滿已經超過了極限。)
“絶する”是“遠遠超過”的意思,一般前接“想像(そうぞう)”及“言語(げんご)”等詞語,夠成“想像を絶する(超乎想象)”“言語に絶する(無法用語言形容)”等慣用形式。多表示負面的含義。
△津波に襲われた地域の様子は、全く言語に絶する狀況だ。
(遭海嘯襲擊地區的慘狀,根本無法用語言形容。)
——この地域の人々は沿岸部で生活を営んできた。それは、津波の恐ろしさを承知しながらも、海の恵みによって生計を立てることを選んだからなのかもしれない。
16.“生活を営む”“生計を立てる”
“営む”的意思是①不懈地努力,②經營,并以①“生活を営む(維持生活)”,②“居酒屋を営む(經營小酒館)”“理髪店を営む(經營理發店)”等形式使用。
△この小説の主人公は平凡な生活を営む40代の會社員だ。(①)
(這部小說的主人公是一個過著平凡生活的40多歲的公司職員。)
△わたしの叔父は橫浜で工務店を営んでいる。(②)
(我叔叔在橫浜經營一家建筑公司。)
“生計”是“維生的手段、方法”之意,以“~によって/で生計を立てる”的形式使用。“~”史上一般是“漁業(ぎょぎょう)”“農業(のうぎょう)”“文筆業(寫作/ぶんぴつぎょう)”“運送業(運輸/うんそうぎょう)”等表示職業的詞語。
△いくら文章がうまいといっても、文筆業で生計を立てるのは簡単なことではない。
(就算文章寫得好,要想以寫作為生也不是件簡單的事 。)
△リストラされ、現在、わたしはアルバイトによって生計を立てている。
(我遭到了解雇,現在以打工維持生計。 )
17.海の恵み
“海の恵み(大海的饋贈)”是指從海洋捕撈的魚類,貝類等水產資源。“海の幸(海產)”一詞也是差不多的意思。但課文中的“海の恵みによって”除了上文指出的“收獲產品”的直接含義之外,還表示“加工、流通等與與水產業有關的工作”,或“充分利用釣魚、海水浴場等作為消閑觀光資源的大海”這樣的含義。
與“海の幸”一詞相對應,通過狩獵得來的鳥獸或采自山里的山菜,蘑菇等稱作“山の幸”。當人們說“山の恵み”時,則包含了林業及天然水、溫泉等資源。
△日本は、山が多い小さな島國ですが、山の幸も海の幸も豊富です。
(日本是一個多山的小小的島國,但來自山與海的大自然的饋贈十分豐富。)
——內陸部と沿岸部では地震による被害は異なる。しかし言えることは、地震や津波は、一瞬にして數多くの人命と生活基盤のすべてを奪ってしまうということだ。
18.一瞬にして
“一瞬にして”的意思是“一瞬間”“眨眼間”。“~にして”的意思是“在……”“以……前接特定的名詞起強調作用。
△彼女は5歳にしてピアニストとしてデビューした。
(她在5歲時就作為鋼琴演奏者初登舞臺了。)
△バイオリンを始めると、たちまちにしてコンクールに入賞してしまった。
(一開始練習小提琴,很快就在比賽上獲了獎。)
第一個例句中的“5歳にして”換成“5歳で”也是同樣的意思,但使用“5歳にして”含有強調年齡非常幼小這樣的語氣。第二個例句即使單用“たちまち”也表示“很快”的意思,但通過使用“たちまちにして”,更強調了時間的短暫。
——天災ばかりは防ぎようがない。
19.~ばかりは
“ばかり”(初級第36課,中級第9課)表示限定,以“~ばかりは”的形式前接名詞,表示“別的且不論,就只……”的意思。是一個表示強調的形式,這種說法較舊,書面語色彩濃厚。
△そういう事情なら、今回ばかりは許してあげよう。
(要是有你說的那樣的情形,我這次就原諒你。下不為例。)
△乗っていた飛行機のエンジンから煙が出ているのが見えた。その時ばかりはわたしの人生ももう終わったと観念した。
(看到自己乘坐的飛機引擎正在冒煙,我當時就絕望了:這下小命可要交代了。)
△普段、死んだ父のことは思い出さないことが多いが、命日である今日ばかりは、思い出さずにはいられない。
(平日里很少想起死去的父來,但在他忌日的今天,卻不由得懷念起他來。)
20.~(よ)うがない
“動詞ます形去掉‘ます’+(よ)うがない”“サ変動詞詞干+の+しょうがない”意思是“雖然想那樣,但是做不到”。“手をつける”“連絡をする”等帯有助詞“を”的,需要把“を”改方“の”,如“手のつけようがない(無從下手)”“連絡のしょうがない(無法取得聯系)”。
△彼は怒ると手のつけようがない。
(他一生起氣來,那可誰都對付不了。)
△住所も電話番號も知らないので、連絡のしょうがない。
(因為住址和電話號碼都不知道,所以沒有無法聯系。)
——わたしたちができることは、いざという時にどう行動すべきかなどについて、普段から備えておくことぐらいのものだ。
21.~ことは~ぐらいのものだ
“~ことは~ぐらいのものだ”用于舉出具體的例子來說明其程度。“~ぐらい”表示程度(初級第1課),“~ものだ”表示其性質(中級第2課)。
△子供が大學を受験する時に親ができることは、子供が體調を崩さないように食事の內容に気をつけてやることぐらいのものだ。
(孩子高考吋,家長所能做的充其量不過是安排好飲食,別讓孩子身體出問題而己。)
——海岸地域では,地震が起きたら津波の危険があるので,車を使わずになるべく高い所ヘすぐに避難する。
22.なるべく
“なるべく”是副詞,表示“如果可能的話希望那樣做”“希望如此”。在日語中還有時用“なるたけ”。
△運動不足解消のために、なるべく駅まで歩いたほうがいいでしょう。
(為了解決運動不足的問題,你還是盡可能步行走到車站的好。)
△夜は雨が降るそうだから、なるたけ早く帰ってきなさい。
(說是今天晩上要下雨,你爭取早點兒回家吧!)
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