1、タンカ

　　タンカとはチベット文化の特色を持つ色彩豊かな宗教畫(huà)を布やシルク、紙に描いた掛け軸の様なものである。

　　タンカは亜麻、平織りの綿布などを生地にしており、シルクを生地とするものも有るが非常に珍しい。これは文成王女がチベットに入った際に紡績(jī)などの生産技術(shù)を伝えたことから始まったとされている。タンカの生地から、その生産技術(shù)がチベットで普及していったことが分かる。

　　タンカの絵に使われる塗料は、濁りの有る鉱物や植物にゼラチンや牛の膽汁を加えた物を原料としている。この原料の配合方は科學(xué)的で、且つチベット高原の気候が乾燥していることもあり、タンカは數(shù)百年経っても色褪せず描きたてのような瑞々しさを保っている。

　　タンカには、社會(huì)史の風(fēng)習(xí)が描かれ題材も多く多彩だが、特に宗教的なものが多い。

　　2、酥油花

　　酥油花は牛乳や羊乳を使った蕓術(shù)品で、內(nèi)容は幅広く、仏教物語(yǔ)、釈迦牟尼物語(yǔ)、歴史物語(yǔ)、伝説や故事などがあり、太陽(yáng)、月と星、花や草木、鳥(niǎo)や獣、樓閣や亭、神と仏、文官武官など様々である。その作り方も巧みで蕓術(shù)レベルは高い。

　　酥油花はその大きさと用途から大小様々な物があるが、供え物の場(chǎng)合には小さく細(xì)やかで鮮やかな物が多い。形もそれぞれ違い、めでたさと喜びの気持ちが込められているのが特色である。酥油花は數(shù)十から數(shù)百が並べられ、その様子は異彩を放っている。

　　3、チベット劇

　　チベット劇はチベット語(yǔ)で「アラジム」と呼ばれ、仙女という意味を持ち「ラム」とも稱される。チベット劇は歴史が長(zhǎng)く流派も多い。その表現(xiàn)方も民族色が色濃く「文成王女」「ノーサン王子」などの8つの劇が代表的な作品である。チベット劇の音楽は優(yōu)雅で美しく、仮面や衣裝を使い斬新であり深い文化的基盤(pán)があることを物語(yǔ)っている。

　　チベット劇は民間の歌や踴りで、それぞれの物語(yǔ)の內(nèi)容を表す総合的表現(xiàn)蕓術(shù)である。15世紀(jì)からタントンジェブという僧侶が仏教の故事を內(nèi)容とした自作の簡(jiǎn)単な歌舞劇を各地で披露したことがチベット劇の元となった。その後、多くの民間蕓人によって受け継がれる中でレベルも上がり、段々と変化していった。現(xiàn)代のチベット劇には腳本、踴り、役による歌の節(jié)回しや異なった衣裝、仮面が有り、更に楽団による伴奏や、伴奏つきの歌唱もある総合蕓術(shù)となった。

　　チベット劇の民間劇団は各地に有り、常に農(nóng)村の広場(chǎng)や大きなテントの中などで披露されている。地元の多くの市民の関心を集め、いつも超満?jiǎn)Tである。